エホバの証人現役時代は、常に自分が誰かに見られていて
頑張ったことはすべていずれどこかで報われると思っていた。
幼少時からのその思考回路はその先何十年も私の考えを支配したと思う。
「常に神に見られているんですよ」
「悪かったことはすぐにバレて皆の前でバラされますが、
良かったことは、まあすぐには無理ではあっても、いずれは報われて自分に返ってくるでしょう」
こんな洗脳に今もどれだけの若者が操られているのか。
目を覚ませ。
会社勤めをしてみろ。
ストレスで鬱になった?胃潰瘍だ?通勤がきつくて腰を悪くした?
誰もかわいそうだなどとは言ってくれない。
耐えられなければ勝手に脱落しろ、の世界だ。
どんなに理由があろうが、すべてが本人の評価に直結する。
こんな時、エホバの証人どもの脳なら即座にこういう思考をするだろう。
「こんなに苦労しているかわいそうな私を神が見ていてくれる。
会衆の人がきっと気づいて世話してくれる。いろいろな面倒な奉仕を大目に見てくれるだろう。
そしてこれが"貯金"(宝とやら)になってかならずこの先いいことがあるに違いない」
実際に脱会したはずの私を、この腐った思考は就職後も5、6年間支配しつづけた。
こんな厳しい局面なのだから何か"神的"なものがきっと見ていて、何らかの形で報われるはずだ、と。
完全に解脱できていない自分を認めたくなくて心の中でも言語化こそしていなかったが、
無意識にこのような甘い希望を抱き日々のつらさを乗り越えていた。
辞めてまた一から出直そうかな、と考えたこともあった。
しかしそれもまたエホバの証人脳にほかならないのだ。
「この仕事が無理なのは、きっと神のご意志でなかったのだろう。
また新しいのを探せばいい。どうせ仕事などこの世にいる間だけなんだから。
新しい世がくればすべてリセットだ。
それにこんな正直な人間である私の素質を、新しい雇い主は見事に見抜いてくれるに違いない。それが神のご意思なら。」
とこうなる。
30歳過ぎて、現職がツラいから辞めて出直し、などという行動は即ち人生の敗北だ。
特別な技能や(いわゆる"この世で")即戦力になる能力でもない限り無理だ。
0から生活を建て直すハメになるが、30過ぎて一から面倒見てくれるような会社など
このご時世ないだろう。期待するほうが甘い。
そしてそんな"見えない誰かが善行を必ず見ていてくれる"的な甘い考えの
エホバの証人たちは、
何のスキルを身につけることなく
人生に何を積み上げることもなく
まるで蜃気楼のような"新世界"を夢に見つづけて無為に時を過ごし、
税金も納めないくせに生活保護に手を出す者も現れるんだろう。
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